もくじ
放課後等デイサービスとは?
放課後等デイサービスは、発達障害のある子どもたちが、学校や家庭以外の場所で、集団での活動や個別支援を受けることができるサービスです。遊びや体験活動を通して、社会性を育み、自立に向けて必要な支援を行います。
放課後等デイサービスの目的と特徴
社会性の育成: 仲間との関わりを通して、コミュニケーション能力や協調性を養います。
自立支援: 日常生活能力の向上や、将来の社会参加に向けて必要なスキルを習得します。
個別支援: 一人ひとりの子どもに合わせた個別な支援計画に基づいて、療育を行います。
利用できる子ども
療育手帳を交付されている児童
自閉症スペクトラム症、ADHD、学習障害などの発達障害の診断を受けている児童
その他、放課後等デイサービスの利用が必要と認められる児童
加算とは?
放課後等デイサービスの報酬は、基本報酬と加算から構成されています。加算とは、サービスの内容や質に応じて、基本報酬に上乗せされる金額のことです。
加算の意味と役割
サービスの質の向上: 専門的な支援や人員配置など、サービスの質を高めるための取り組みを評価し、報酬に反映させる仕組みです。
多様なニーズへの対応: さまざまなニーズを持つ子どもたちに、より適切な支援を提供できるように、加算の種類が設けられています。
加算の種類
児童指導員等加配加算: 児童指導員などの専門職員を配置する場合に算定されます。
看護職員加配加算: 医療的ケアが必要な児童に対して、看護職員を配置する場合に算定されます。
専門的支援体制加算: 理学療法士や作業療法士など、専門的な支援が必要な場合に算定されます。
個別サポート加算: 個別的な支援を必要とする児童に対して、よりきめ細かい支援を行う場合に算定されます。
強度行動障害児支援加算: 強度な行動の課題を抱える児童に対して、専門的な支援を行う場合に算定されます。
その他: 送迎加算、延長支援加算など、さまざまな加算があります。
主な加算の解説
児童指導員等加配加算
人員配置基準を満たす上で、さらに専門性の高い職員を配置する場合に算定されます。職員の資格や経験によって、算定される単位数が異なります。
看護職員加配加算
医療的なケアが必要な児童に対して、看護職員を配置する場合に算定されます。医療的ケアの内容や頻度によって、算定される単位数が異なります。
専門的支援体制加算
理学療法士や作業療法士など、専門的な支援が必要な場合に算定されます。専門分野や提供するサービスの内容によって、算定される単位数が異なります。
その他の加算
個別サポート加算: 一人ひとりの児童に合わせた個別的な支援計画を作成し、実施する場合に算定されます。
強度行動障害児支援加算: 強度な行動の課題を抱える児童に対して、専門的な行動支援を行う場合に算定されます。
放課後等デイサービスにおける加算一覧(2025年最新)
加算名 | 概要 | 人員基準・算定条件 | 単位数 |
児童指導員等加配加算 | 児童指導員等の配置基準を上回る人員配置を行った場合に算定 | 児童指導員等の資格要件、配置割合など | 94単位/回 |
専門的支援体制加算 | 理学療法士、作業療法士など専門職による支援を行った場合に算定 | 専門職の資格、提供するサービスの内容など | 94単位/回 |
特別支援加算 | 重度な障がいのある児童に対する支援を行った場合に算定 | 児童の障害の程度、支援内容など | – |
福祉専門職員配置等加算 | 社会福祉士などの専門職員を配置した場合に算定 | 専門職員の資格、配置割合など | 15単位/日 |
個別サポート加算 | 個別的な支援計画に基づいた支援を行った場合に算定 | 支援計画の内容、実施状況など | 94単位/回 |
強度行動障がい児支援加算 | 強度な行動の課題を抱える児童に対する支援を行った場合に算定 | 行動課題の程度、支援内容など | 94単位/回 |
送迎加算 | 送迎サービスを提供した場合に算定 | 送迎距離、利用者数など | 74単位/回(往復) |
延長支援加算 | 所定の時間を超えて支援を行った場合に算定 | 延長時間、利用状況など | 94単位/回 |
欠席時対応加算 | 児童が欠席した場合の対応を行った場合に算定 | 欠席理由、対応内容など | 94単位/回 |
利用者負担上限管理加算 | 利用者負担の上限額を管理した場合に算定 | 利用者負担額、算定基準など | – |
家庭連携加算 | 家庭との連携を強化した場合に算定 | 家庭訪問回数、相談内容など | 187単位/回 |
事業所内相談支援加算 | 事業所内で相談支援を行った場合に算定 | 相談内容、実施頻度など | 94単位/回 |
医療連携体制加算 | 医療機関との連携を強化した場合に算定 | 連携内容、実施状況など | – |
看護職員加配加算 | 看護職員を配置した場合に算定 | 看護職員の資格、配置割合など | 94単位/回 |
関係機関連携加算 | 地域の機関との連携を強化した場合に算定 | 連携内容、実施状況など | – |
保育・教育等移行支援加算 | 保育所等への移行支援を行った場合に算定 | 支援内容、実施状況など | – |
福祉・介護職員処遇改善加算 | 職員の処遇改善を行った場合に算定 | 賃金水準、研修の実施など | – |
【注 意】
- 上記の表は、2024年現在の一般的な加算一覧であり、詳細については、各都道府県の告示や通知をご確認ください。
- 加算の算定条件や単位数は、変更される場合があります。
- 「-」と記載されている加算については、算定単位数が定まっていないか、または算定条件が複雑なため、個別に確認する必要があります。
【詳細について知りたい方へ】
- 各都道府県の障害福祉課: 各都道府県の障害福祉課に問い合わせると、より詳細な情報を得ることができます。
- 厚生労働省のホームページ: 厚生労働省のホームページで、最新の通知や告示を確認することができます。
- 専門家への相談: 介護福祉士、社会福祉士など、専門家への相談もおすすめです。
- コノベルなど放課後等デイサービスに特化した事業者に無料相談することもできます。
特に欠席時対応加算においてはコノベルの「活動報告」機能を使えば、欠席したご家庭に対する相談援助の記録を残すことができます。
コノベルを使って活動記録を管理すれば、実績記録票にも反映されるため、同じ画面内で確認できるようになります。
大きな特徴は「スマイルプラン」という、無料で使えるプランが存在する点で、
一部の機能が制限されてはいますが期間の縛りなどもないため、ずっと無料で使うことができます。
すべての機能を使いたい場合も、利用料は10,000円/月と安価で、利用者数が増えても料金が変わらないのが大きなメリットです。
【その他】
- 加算の種類や単位数は、サービスの内容や利用者の状況によって異なります。
- 加算の算定には、様々な条件が定められており、複雑な場合があります。
報酬の仕組み
放課後等デイサービスの報酬は、基本報酬と加算を合計して算出されます。基本報酬は、利用時間や利用回数によって決まります。加算は、サービスの内容や質に応じて、基本報酬に上乗せされます。
報酬計算の例
基本報酬: 1時間あたり1,000円
加算: 児童指導員等加配加算 500円、専門的支援体制加算 300円
合計: 1,800円
加算が変わるケース
報酬改定: 国の報酬改定によって、加算の種類や単位数が変更される場合があります。
利用者の状況の変化: 利用者の状況が変化し、より専門的な支援が必要になった場合、加算の種類や単位数が変更される場合があります。
まとめ
放課後等デイサービスの報酬体系は、加算によって大きく左右されます。加算の種類や算定条件を理解することで、より適切なサービスを選択することができます。また、事業所側にとっても、加算の仕組みを理解することは、サービスの質向上や経営の安定化につながります。
【加算一覧の重要性】
・サービス選択の参考:加算の種類や単位数を比較することで、自分に合ったサービスを選ぶことができます。
・事業所選びの参考: 加算の種類や単位数を参考に、質の高いサービスを提供している事業所を選ぶことができます。
【報酬体系の理解の必要性】
・保護者: 利用料金の算出方法を理解し、適切なサービスを選択するために必要です。
・事業所: 報酬体系を理解することで、サービスの質向上や経営の安定化を図ることができます。
【注意点】
・報酬体系は複雑: 報酬体系は非常に複雑であり、常に変更される可能性があります。
・専門家への相談: 報酬体系について詳しく知りたい場合は、専門家(介護福祉士、社会福祉士など)に相談することをおすすめします。
・コノベルなど放課後等デイサービスに特化した事業者に無料相談することもできます。
特に欠席時対応加算においてはコノベルの「活動報告」機能を使えば、欠席したご家庭に対する相談援助の記録を残すことができます。
コノベルを使って活動記録を管理すれば、実績記録票にも反映されるため、同じ画面内で確認できるようになります。
大きな特徴は「スマイルプラン」という、無料で使えるプランが存在する点で、
一部の機能が制限されてはいますが期間の縛りなどもないため、ずっと無料で使うことができます。
すべての機能を使いたい場合も、利用料は10,000円/月と安価で、利用者数が増えても料金が変わらないのが大きなメリットです。
【関連キーワード】
放課後等デイサービス, 加算, 報酬体系, 児童指導員, 看護職員, 専門的支援, 個別サポート, 強度行動障害, 報酬改定
【その他】
各都道府県の障害福祉課に問い合わせると、より詳しい情報を得ることができます。
具体的な加算の種類や単位数は、国や自治体の定める基準によって異なります。
この記事が、放課後等デイサービスの報酬体系の理解の一助となれば幸いです。